
昨日、渋谷のタカギクラヴィア松濤サロンで松本和将さんのピアノ・リサイタルを聴いてきた。
びっくりだらけのコンサートだった。すべてショパンの作品のプログラム。
[日時場所]
2026年8月29日(土) 14:00-16:00
タカギクラヴィア松濤サロン(東京都渋谷区)
[プログラム]
ショパン バラード第1番 ト短調 Op.23
ショパン スケルツォ第2番 変ロ短調 Op.31
ショパン ノクターン第13番 ハ短調 Op.48-1
ショパン バラード第4番 ヘ短調 Op.52
ショパン 舟歌 嬰ヘ長調 Op.60
ショパン ノクターン第18番 ホ長調 Op.62-2
ショパン ソナタ第3番 ロ短調 Op.58
マンションの一室をサロンに改造した会場。席が50席くらいしかない、満席。着席してみると、まわりは、女性の方々ばかり。男性は、私を含め4名程度。部屋についていたエアコンは、いわゆる家庭用のルームエアコン。そのためか、けっこう、暑く、蒸した。ひとにもピアノにも過酷な環境にならないか心配だった。
が、演奏が始まると雰囲気が一転する。
一音目から、びっくりした。ピアノの音がでかい。鳴り響く。ピアノから5mくらいの席に陣取ったのだが。ピアノは、 スタインウェイ・アンド・サンズ製。すごい音量。低音部の方の音の厚みと、高音部の方の音の鋭さが、CDとは全く違う。でも、響が少ない。マンションの一室で弾くようなピアノではなく、コンサートホールのような大きな広い空間で弾くピアノの印象をもった。Beast in the roomというか。次は、もともと、音を刻む楽曲、そう、ベートーベンのピアノ曲の演奏を聴いてみよう。
松本さんの息遣いが聞こえてくる、一打入魂の気持ち、ピアノって、一音、一音にここまで魂を込めるんだ、と、驚いた。特に、ショパンだからだろう、この移ろう気持ち、ニュアンスを、楽器で表現することの、難しさ、楽しさを、松本さんの演奏から教えてもらった気がする。私の前の席の方も、演奏に感動して、手元のタオルで目元を押さえられていたのが印象的だった。演奏でここまで人の気持ちを動かせるとは。
ノクターン第18番 ホ長調 Op.62-2、これぞ、ノクターン。松本さんも集中されているのが伝わってきた。たしか、ショパンもサロンでピアノを演奏していて、当時のサロンの人気者だったと聞いたことがある気がする。彼も、スタインウェイのようなにガンガン大音量で弾いていたのだろうか?違うんだろうな。サロンの参加者の囁きが演奏中でも聞こえる静かな楽器をつかっていたはず、そんな気がした。







