
明日は処暑。
日差しが少し和らいできた気がする。
今年の夏は、寝るとき、エアコンにお世話になる毎晩だったが、
いつの間にか、エアコンを使わなくなった。
今日は、庭のゴーヤ棚を片付け、バラの夏剪定を行った。
二百十日、台風シーズンの本格化に備えてのことだ。
昨日の朝のことだった。いつものようにバラの鉢に水を与えていたら、バラの枝にアオスジアゲハが止まっていた。
「もう、朝から暑くてさ、少しここで休んでいるんだ」
と、言いたげな表情。
カメラを近づけても逃げなかった。
いいお顔を一枚、いただいた。
羽をよく見ると、赤い部分があった。
アオスジアゲハに赤い部分があるなんて、気がつかなかった。
このアゲハ、翌朝にはやはり飛び去っていた。
蝶をはじめ、昆虫たちは、この世界をどのように認識しているのだろう?大きな複眼や触角をもっているこの蝶と、小さな目と匂いに鈍感な鼻をもったヒトでは、外界から取得する情報の量も質も違うだろう。それを使って認識する外界は当然違ってくるのだろう、と、なんとなく感じていた。
そんなとき、近所の書店でこんな本を見つけ、読み進めてみた。
『生物から見た世界』
著者:ヤーコプ・フォン・ユクスキュル、ゲオルク・クリサート
訳者:日高敏隆、羽田節子
出版社:岩波書店(岩波文庫)
ISBN:978-4003394318
日高さんが翻訳していた本だった。
自分の置かれている環境を完全に把握できる生き物がいるのだろうか?所詮、五感が捉えた情報を処理し認識した結果を外界と思っているだけであり、真の外界とは、どうしても差異があるものなのかもしれない。
これは、10のプラス10乗の宇宙の世界であろうとも、10のマイナス10乗の量子の世界であろうとも、逃れられないこと。でも、これだけの大きさの差を理解できるヒトってやっぱりすごいのかもしれない。
などなど、雑感の機会を、このアオスジアゲハが与えてくれた。
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