物理をやるうえで最も大事なのは、近似についての理解だ。。。

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ロシアの物理学者レフ・ランダウ(Lev Landau)が”物理をやるうえで最も大事なのは、近似についての理解だ”といったようだ。原文をさがしてもみつからない。きっと、研究室で弟子達に繰り返し唱えていた言葉。ロシア語では、”Главное в физике — это умение пренебрегать.”(物理において最も重要なのは、無視する技術である。)だとか。ランダウの愛弟子の一人、イサーク・ハラトニコフの回想録でも、ランダウが「物理学を学ぶ上で、何が重要で何が重要でないかを区別すること」を徹底して強調していたことが記されていた。と、geminiがおしえてくれた。
ずっと、そうだった。
高校の物理の授業が始まったとき。単振動の運動方程式を、ニュートンの運動方程式をつかって書いていくとsin(θ)が現れる。でも、物理の先生はsin(θ)をθと書いた。近似していた。数学と物理の違いがここからでた。納得がいかず、ここから物理につまずいた。
大学に入り、弧度法やテーラー展開を知り、θの二次の項以降を「微少なので無視する」近似を使い、単振動の本質を見極めることの意味がわかり、納得した。しかし、腹落ちはしなかった。卒業後、独力で、ワインバーグの場の量子論を読むようになった。ここでも、ワインバーグは、場の量子論は、所詮、低エネルギー領域での振る舞いを近似しているに過ぎない。といい、有効作用を活用しまくっていた。物理的な本質を見抜け、ということか。
砂川さんも岩波から出版した量子力学の教科書のなかで、ランダウと同じ事を書いていた。
多くの人たちに”物事の本質を見抜け”といわれているのに、気がつかなかった。
計算機の会社に入った。計算機を使えば、いくらでも、精度の高い計算ができると、豪語している人たちを沢山みてきた。が、この人たちは、所詮、物理をやっているのではなく、計算をやっているのだろう。なじめない。AIの時代になったけど、AIが、近似を評価できるようになったとはおもえない。計算をとおして近似解を探索しているだけ、探索手法がDeep Learningとか、動作原理がいまいち判らないものに頼っているだけ。腕力だけで。AIが物理をやれる時代はもっと先なのだろう。2026は、その入り口なのかもしれない。
「木を見て、森をみず。」と、言うところだろうか。まだ、できない。できるようになるのだろうか?

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