今年は、終戦から75年。戦争を引き起こした人は既に鬼籍に入り、戦争を体験し語れる人たちも高齢化し、少なくなった。
先週、8月6日、NHKが放映していた、NHKスペシャル「証言と映像でつづる原爆投下・全記録」をみた。番組自体は広島・長崎におとされた原爆を開発してしまったアメリカ人責任者、落とされてしまった日本人指導者の両観点から検証していく内容。
その中で、BBCのインタビューが使われていた。いずれも、最高戦争指導会議に出席していたようなメンバー。全員、英語で会話していた。原稿を読まされていたのか、英語を使えるひとたちなのか。いずれにしろ、達者に英語をつかっていた。このなかで、当時、終戦に導いた内閣鈴木貫太郎内閣の内閣書記官長として、ポツダム宣言受託の場となった、昭和20年8月9日に開催された最高戦争指導会議に列席し、出席者の生の声を聞いていた、迫水さんの言動が琴線に触れた。
図書館に、迫水さんの著書があった。
これが、以外と面白かった。
多くの人に一読して欲しい書籍。
大日本帝国最後の四ヶ月
迫水 久常 (著)
河出文庫
終戦の日、昭和天皇がラジオで語った詔書。無論、天皇自ら起草することもなく、現場の人が書き上げた文章だった。その詔勅草案を作成したのが、迫水さん。現場の当事者だった、迫水さんの目からみた、昭和20年4月の内閣成立から昭和20年8月の終戦までの4ヶ月の日本政府TOPの行動が如意実にわかる。
まだ、直接的な利害関係者が残っているのかも知れないが、戦争終結のプロセスをどのように当時の政府指導者は導いていったのか、後に残されたものは、キチンと検証すべきなのではないか?半藤一利さんの「日本の一番長い日」という作品もあるが、現地現物という点では、迫水さんの著書にかなわないとおもう。
明治維新の偉人達、鈴木貫太郎内閣、そして現安倍政権。ほぼ、75年の時間差があるが、各時局の指導層による意思決定の進め方、何も進歩していない気がする。所詮、人類文化などは、進歩などしていない。
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