
昨日、上野の東京都美術館で開催されたワイエス展にいってきました。
ワイエス、好きな画家の一人です。
彼が住んでいた、ペンシルベニア州の風景や、別荘地だったメーン州の風景を題材に、透明感かつリアリズムを追求した彼の作品が好きなんです。しかも、写真では表現できない心象風景が作品に表現されているところが、本当は、より現代的なのだと思います。
今回は、クリスティーナが戸口に座って、海の方をみている絵「クリスチーナ・オルソン」に着目されていました。習作の過程の絵も展示されていました。習作では、後ろに結わえられていたクリスティーナの後ろ髪が、最終作では、風になびく構図に変わっていく様子が展示されていました。やはり、彼の作品はリアリズムを追求しているのではなく、風景を素材に借りて、心の動きを表現しているんだとおもいました。
私が気に入ったのは、
「青い扉」
「海からの風」
「オルソン家の台所」
彼の作品と対峙していると、風の音や、鳥の声、水が滴ること、納屋の戸の音など、作品から多様な音が聞こえてくるのです。人が建築した人工物、建物、部屋、窓に対し、圧倒的に複雑な曲線で迫ってくる自然の動植物たちの対比も面白いです。
昨日は、気が付かなかったけど7月4日、アメリカの建国記念日でした。アメリカの風景って、決してニューヨークの摩天楼ではなく、ワイエスが描き続けた、この絵のような。風景なんだろうなあ、と思いました。
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