新型コロナとネアンデルタール人の呪い

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新型コロナウイルス感染、日本人は、新型コロナウイルスに感染しても、無症状だったり、軽症ですむが、欧米人は重障化しやすい傾向にあると、コロナ禍が始まったころから言われてきた。京都大学の山中さんは、ファクターXと呼んでいる。
10月上旬、ファクターXの候補一つとしての興味をもった説、”ネアンデルタール人の呪い”があらわれた。ネアンデルタール人のDNA解析の専門チームを率いる独マックス・プランク進化人類学研究所の進化遺伝学部門長、スバンテ・ペーボ教授が、雑誌ネイチャーに発表。
【参考】
・新型コロナの重症化はネアンデルタール人から受け継い(沖縄科学技術大学院大学)
・感染症:COVID-19重症化の遺伝的リスク因子はネアンデルタール人から受け継いだと考えられる(Natureアジア)
彼らは、新型コロナ入院患者約3,000人と、感染していないと推定される集団約900,000人のDNAを比較。ヒトに23対46本ある染色体のうち「3番染色体」の遺伝情報の差異が、重障化するか否かに関わる可能性が高い、特にこの差異が、3番染色体のごく一部(約0・02%)に集中していると評価。さらに、この部位は、約5万年前のネアンデルタール人のDNAから引き継いだ特徴で或る可能性が高いと、彼らは推定。つまり、新型コロナで重障化しやすい因子は、ネアンデルタール人より現生人類にもたらされた可能性があるということ。これが、ネアンデルタール人の呪いの真相。
そんなことがなぜおきるのか?
ペーボ教授のチームは、コロナ以前から、現生人類とネアンデルタール人の間で交配があった。それにより、現生人類は、ネアンデルタール人のDNAを受け継いでいると。特に、ネアンデルタール人は欧州を中心に生存していた人種。故に、欧米人に重障化するヒトが、おおく、ネアンデルタール人との交配が進まなかった、アジア人は重障化する要素が少ない。と、いう説。
ヒトと、ネアンデルタール人が交配?おもしろいと思い、バンテ・ペーボ教授の著書「ネアンデルタール人は私たちと交配した」を図書館から借りて読んでみた。交配の事実の発見にむけ、当初は、エジプトのミイラのDNAの復元に失敗した若気の至りから始まり、古代DNAの復元の手法がPCRは無論、新型シーケンサーの発展とともに、徐々に精緻化するとともに、研究予算が数億円という巨大プロジェクトの規模となり、ついに、交配の事実を掴んだその過程が、ミステリー小説を読むようで、面白かった。DNA解析の実体は、情報科学そのものなのだろうとは、おもっていたけど、予想以上に貢献していることに驚いた。
とともに、生命が死を迎えると、その存在を維持できないDNAのはかなさにも驚いた。なのに、なぜ、新型コロナウイルスのRNAは、世界を伝播していくのか?生命とは極めて精緻な機構、どこにこの秩序をもたらす機構があるのだろうか、数億年という時間だけ、なのだろうか?超自然的なモノの存在にアースしたくないが。

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