■オープン&クローズ戦略 日本企業再興の条件
■小川 紘一 (著)
■翔泳社
セミナー後、実際に本を手に取り、読んでみました。
本を書いた著者本人から直接話しをきいたので、本の構成は頭に入っていましたが、本を読んだからといって、すべてが頭の中に入り、体が動き、自分の組織を動かせるわけではないですね。
■フロントランナー型事業の知的財産の公理■
公理1.1
その知的財産に価値があり、これを回避・迂回する知的財産が存在しないとき、その企業は競争優位を築くことができる。
公理1.2
自社のコア領域とオープン化すべき領域との境界を定め、そのコア領域でクロスライセンスを排除できて、コア以外の領域で他社の知的財産を回避・迂回できるのであれば、その企業は競争優位を獲得できる。
公理1.3
自社のコア領域と他社技術をつなぐ境界に知的財産がすり込まれ、知的財産権利を維持しながら知的財産と境界仕様を公開し、他社へ強い影響力を持たせることができれば伸びゆく手の作用によって、その企業はさらに強力な競争優位を築くことができる。
と、わかっているんですが、どうやって「ダントツの誰にも負けないコア領域」をみつけるのか?、企業と市場の境界の領域で特許を創り出すのか?自分の属する組織、企業のコア領域が何なのか?わかっているようで、わかっていないです。自分の会社が持つ技術、知財、販売チャネル、ブランドのどこかにありそうだが。自分自身が行動し見つけ、実践しなければいけないのでしょうね。数学の公理と実際に問題を解く違いですかね?
かたや、著者が本書の中で記述している市場に「伸びゆく手」が何者か?それはわかってきた気がします。牧歌的でお気軽なオープン戦略ではなく、生き残りをかけた生態系の形成のことなんてすね。珊瑚礁の生態系のようなものなのでしょう。ただ、産業構造がビジネスエコシステム型に変わり、企業間がオープンに連携し始めた現在、それ以前から生存し、総合商社的に全てを取り揃え、社内で連携しすりあわせ、モノコック型の垂直統合を提供するために、複数の事業部を抱えている国内大企業はどうなるんでしょうか?生き残れるんでしょうか?ブティック的に専門技術で光っているモジュラー型の中小企業の集合体に負けてしまうのではないでしょうか?
複雑な技術体系全体を見渡し、最適なモジュールを選択し、全体仕様を設計する能力、つまり、アーキテクト力、これが、これからのコア領域なのかでしょうか?
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