ワーク・シフト

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■ワーク・シフト
■リンダ・グラットン (著)
■池村 千秋 (翻訳)
■プレジデント社
Lynda GrattonのWORK SHIFT,
いい時期に、いい本に出会えました。
彼女が唱える、5つの因子、32の要素。
1.テクノロジーの進化
・テクノロジーが飛躍的に進化する
・世界の50億人がインターネットで結ばれる
・地球上の至る所で「クラウド」が使われる
・生産性が向上しつづける
・ソーシャルな活動が活発になる
・知識のデジタル化が進む
・メガ企業とミニ起業家が台頭する
・バーチャル空間で働き「アバター」を利用することが当たり前になる
・人工知能アシスタントが普及する
・テクノロジーが人間の労働者に取って代わる
2.グローバル化の進展
・24時間x週7日休まないグローバルな世界の出現
・新興国の台頭
・中国とインドの経済の目覚ましい成長
・倹約型イノベーションへの道
・新たな人材輩出国の出現
・世界中で都市化が進行する
・バブルの生成と崩壊が繰り返される
・世界中のさまざまな地域に貧困層御が出現する
3.人口構成の変化と長寿化
・Y世代(1980-1995頃の生まれ)の影響力が拡大する
・寿命が長くなる
・ベビーブームの世代の一部が貧しい老後を迎える
・故郷を越えた移住が活発になる
4.社会の変化
・家庭のあり方がかわる
・自分を見つめ直す人が増える
・女性の力が強まる
・バランス重視の生き方を選ぶ男性が増える
・大企業や政府に対する不信が強まる
・幸福感が弱まる
・余暇時間が増える
5.エネルギー・環境問題の深刻化
・エネルギー価格が上昇する
・環境上の惨事が原因で住居をおわれる人が現れる
・持続可能性を重視する文化が形成されはじめる
これら32の要素はけっして、学者さまの空言でなく、私も日常の仕事のなかで、常々感じています。
これらをどのように使いこなすのか、使われてしまうのかで、「主体的に築く未来」と著者が呼ぶ、明るい人生を作り出すのか、「漫然と迎える未来」と著者が呼ぶ、絶望的な世界を受動的に受け入れるのか、一つの要因がコインの表と裏のように異なる結果を導き出す事が書かれていて、印象に深かったです。
主体的に生き、自ら選択し、みずからの人生をシフトさせていき続けることが大切。
そのためには、
・継続的に自分の専門領域を深め広げる努力を続けて、みずからの活躍領域を変え続ける続けること。(第一のシフト)
・主体的に実世界での人間関係を育てつづけること。それにより、いつでも相談でいる仲間、いつでも一緒に仕事に参加してくれる仲間を育て続けること(第二のシフト)
・そして、金銭的な収入や、どんなブランドが好きか、などに消費の重きをおく生き方から、創造的に自ら何かを生み出し、経験をたのしむ生き方に切り替えること(第三のシフト)
が大切。と、著者は説いています。
その先のリスクにも自らが責任を保つ事、それが彼女の主張でしょう。
彼女の主張に沿って展開されるグローバルな営みの数々、ジル(ロンドン)、ローハン(ムンバイ)、アモン(カイロ)、ブリアナ(オハイオ)、アンドレ(リエージュ)、ミゲル(リオデジャネイロ)、ジョンとスーザン(バングラデッシュ)、シュイ・リー(河南省)、これらのユースケースによってそれが裏付けられており、非常に読みやすいです。
最後に、以前、スマントラ・ゴジャールという学者の書いた「個を活かす企業」という本を読んでいました。その記述内容に私も共鳴しました。Lynda Grattonは、スマントラ・ゴジャールと多くの共同作業をやってきていたようです。けっして、偶然ではないのでしょう。
彼女の語るような未来を見据えている人は決して彼女一人ではない気がします。
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